24時間web予約 web問診
LINE
instagram
ヘッダー画像

発達のご相談

Medical

発達のご相談|大高こどもクリニック|倉敷市東富井の小児科・アレルギー科

発達や不登校のご相談

発達や不登校のご相談

私たちの生まれ持った特性はひとりひとり異なり、育った環境からも影響を受けることで、それぞれに違った感じ方、考え方、行動が備わっていきます。
発達や成長に個人差があるのは、いわば当たり前のことなのですが、社会生活では「みんなと同じ」であることを求められることが多く、困りや苦手さを感じるお子様はたくさんいらっしゃいます。

最初は些細なつまずきであっても、適切なサポートが受けられずにいると、徐々に精神的なストレスを抱えるようになり、社会生活に適応することが難しくなることがありますので、発達についてご心配やお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
お子様の状況に応じて必要な支援をさせていただきます。

このようなご様子があればご相談ください

  • 言葉がでない、つまってしまう、少ないように感じる
  • 視線が合いにくい、呼びかけても返事をしない
  • こだわりが強く、かんしゃくやパニックを起こす
  • ひとり遊びを好み、周囲への関心が弱いように感じる
  • 好きなことに没頭して、切りかえが苦手
  • 宿題など辛抱や忍耐が必要な作業が苦手
  • 不注意で、よそ見や忘れ物が多い
  • じっとできず、絶えず動き回る、落ち着きがない
  • 好奇心が強く、目を離すと遠くへ行ってしまう
  • 順番やルールが守れない
  • 友達を突き飛ばしたり、叩いたりしてトラブルになる
  • 本を読んだり、字を書いたりするのが苦手
  • 園や学校にうまく馴染めない、行きたがらない
  • 頭痛や腹痛、だるさなどの不調を訴え、学校を休んでしまう

この他にも気になるご様子がございましたらお気軽にご相談ください。

ご相談の多い内容についてご説明させていただきます。

吃音症

話すとき、出だしに詰まってしまって滑らかに言葉がでてこない状態です。
こうした状態には波があり、調子よく話せる時期や少し目立つ時期を繰り返し、そのうちに多くの方は自然に軽快していきます。

ゆっくり話せる雰囲気をつくったり、注意をあたえたりしないことなどが一般的な対応ですが、本人の困りがつよい場合には、言語リハビリなどで指導してもらう方がよいこともあります。
また友達からのからかいの対象になりやすいので、よく病気について説明し、理解してもらう必要があります。

チック症、トゥレット症候群

急に起こる体の動きや発声が繰り返される状態です。
まばたきをしたり、肩をすくめたりする運動チック、「ん」など意味を持たない発声や咳払い、鼻をならすなどがみられる音声チック、両方がみられるトゥレット症候群があります。

しばらくは意識的に我慢することができますが、やがて本人の意思に反して、チックの動作への衝動性が高まり、繰り返してしまいます。
精神的なストレスや疲労により起こりやすくなります。

自然によくなる場合があるので本人を安心させる声かけと支援を行います。
また友達からのからかいの対象になりやすいので、よく病気について説明し、理解してもらう必要があります。日常生活の妨げとなる場合は、お薬で軽減してあげることもあります。

自閉スペクトラム症

コミュニケーションが苦手、こだわりがつよい、感覚に敏感(または鈍感)などの傾向がみられます。
言葉の遅れがみられる場合もあります。これらの程度には個人差の幅が広いためスペクトラムという呼び方をします。特に家庭と集団生活など2つ以上の場面でうまく適応できず問題がある場合に診断をつけますが、1歳6か月健診でその可能性を指摘される場合もあります。

育て方の問題と誤解を受けることがありますが、生まれながらの特性と考えられています。

療育(発達支援)を受けることで社会性(ソーシャルスキル)が身につき、困り感を軽減してあげることができます。
好ましい行動をとった場合にはしっかり褒めてあげること(ペアレントトレーニング)で本人の自信につながります。周りの理解とサポートを得る環境調整も大切です。

優れた才能を持っていたり、大好きなことに集中して打ち込むことができたりするので、長所を見つけて才能をうまく伸ばしてあげましょう。

注意欠如・多動症(ADHD)

不注意、多動性・衝動性が高いなどの傾向がみられます。不注意優勢型、多動・衝動優勢型、混合型に分けられます。

症状は年齢により現れ方がことなります。

「不注意」としては、よそ見やケアレスミスが多い、連絡帳やノートがとれない、忘れ物が多い、宿題や提出物を出さないなどのエピソードとしてみられることがありますが、低年齢では不注意は見過ごされやすい傾向にあります。

「多動性」としては、じっとしていられない、多弁で騒がしく、そわそわと落ち着かない様子としてみられます。

「衝動性」としては、順番やルールが守れず、他人を押しのけたり、手を出したりしてトラブルになる、会話の途中で発言してしまうなどの問題としてみられることがあります。家庭と集団生活など2つ以上の場面でうまく適応できず問題がある場合に診断をつけます。病気の仕組みははっきりとわかっていませんが、いくつかの脳機能と関連があると考えられています。

注意がそれないように環境を整えてあげたり、ルールや指示、手順などをわかりやすく示してあげたりするとうまくいきます。

問題行動のために注意を受けやすく、自分の価値を低く感じたり、自分のことをわかってもらえないと感じたりして、次第に親や先生、社会に対して反抗的になることがあります。

こうした特性のためうまくいかず、一番苦しんでいるのは本人自身であることを理解し、がんばりがみられたときは少々大げさでも構いませんので、その場ですぐにねぎらってあげてください。好奇心が旺盛で、興味のあることに熱心に取り組む才能があるので、長所を褒めてうまく伸ばしてあげることが大切です。

限局性学習症

「単語をスムーズに読み理解すること」、「上手に単語や文章を書くこと」、「数を理解し計算すること」のうちいずれかが苦手という特性を持ち、学習や日常生活に困りがある状態です。小学校に入り気付かれる場合が多いです。知的発達に遅れはなく、教え方が悪いわけではありませんし、みえない・聴こえないためでもありません。

まずはどのような特性があるのかを明らかにし、ひとりひとりの特性にあった個別の指導・サポートを行います。例えば、読むことが苦手であった場合は、単に練習を繰り返して苦手を克服するのではなく、読む際に写真やイラストなどで視覚的イメージを高めるような工夫で、成功体験を増やして本人に自信をつけてもらいます。

またノートに写したりする量を減らしてもらったり、宿題の量を調整してもらったりする環境調整も重要です。本人なりのがんばりをみとめて褒めてあげましょう。

知的発達症

乳児期には呼びかけ・はたらきかけへの反応の乏しさや指先の運動の遅れ、幼児期には言葉やコミュニケーションの遅れ、身の周りのことがなかなかできるようにならない、学童期以降は学力が伸びないなどで気付かれます。知能検査で知的能力や苦手としている要素を確認し、日常生活や学校での困り具合と社会的な支援の必要性を評価します。

支援の必要性に応じて特別児童扶養手当や福祉手当、手帳を申請し、児童発達支援センターなどの療育施設を活用します。また入園・入学にあたっては通級指導教室・支援学級・支援学校などを利用します。将来的に自立した生活ができ、能力に応じた仕事につくことを目指します。

心身症

心の健康と体の健康は密接に関係していて、心理的なストレスが体の不調として現れることを「心身相関」と呼びます。例えば、学校や塾、習い事などに適応するために人並以上に努力が必要で、そのことが心理的ストレスとなっている場合に、頭痛や腹痛などの身体的な不調として表されることがあります。他にも友達との付き合いや、家庭内の問題などが原因となることも多いです。

吐き気や倦怠感など症状が多彩ですが、訴えの割に重症感がなかったり、検査データと合わなかったり、時間や場所などにより症状が変化するなどの特徴があります。いずれにしても本人が相当に困っており、しんどい状態にはかわりありませんので、本人をいたわり、努力をねぎらってあげてください。

そして状況をよく分析し、心理的な負担となっていることを減らしてあげる工夫が必要です。ただし、完全に負担をなくすことは難しいことが多く、本人の発達特性が背景となっている場合には、一進一退の状態がつづきますが、うまく折り合いをつけながら、本人が成長していけるように見守ります。

不登校

何らかの原因により学校へ通えていない状態です。心身症や発達特性が背景にある場合もあります。不登校の原因を探りながら、必要に応じて環境を調整します。
本人が学校へ行くことに対して心理的ストレスを感じている場合は、無理して登校させたり、プレッシャーを与えたりしないようにします。まずは家族が本人の状況をよく理解して、受け入れてあげることが大切です。家で安心して何もしないで休む、規則正しい生活をすることが回復につながります。

家で落ち着いて過ごせるようになれば、本人の話に耳を傾け、一緒の時間を過ごすようにします。
家事など本人のできる役割をあたえ、家族の一員として役立っているという実感を持ってもらいます。気が向くようなら外出に誘ってみましょう。

表情が明るくなり、退屈し始めたら適応指導教室(ふれあい教室)や保健室・相談室登校を勧めてみます。
通常、一進一退の状態がつづきますが、焦らず現状維持ができれば前進と考え、根気よく見守りましょう、きっと本人なりの成長があるはずです。

必ずしも登校できることが最終的な目標ではなく、社会に自分の居場所をみつけて、やりたいことに向かって将来への見通しをつけることが大切です。

pagetop